Keine Musik Kein Leben

元ドイツ留学生がドイツポップスとドイツ関連ネタについて語ります。ドイツ語歌詞の和訳もあるよ!

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

中級者向けドイツ語読書案内 

0   0

どんな語学にもいえることですが、一番の壁にぶつかるのは大体初級が終わって中級へと進むときじゃないでしょうか。少なくとも、私はそうでした。文法は一通り終わった、あとは実践―。とにかく沢山の文に触れようと、いきなりドイツ語の難しい本に手を出しては挫折したり。

私がドイツ語の本で生まれて初めてまともに完読に成功したのはドイツ人作家Kerstin Gierのロマンスコメディ、”Für jede Lösung ein Problem”です。その名も「すべての解決策には一つの問題がある」という逆説なこのタイトル。


Fur Jede Losung Ein ProblemFur Jede Losung Ein Problem
(2008/01/01)
Kerstin Gier

商品詳細を見る


Gierは最近アメリカでRuby Red(ドイツ語原題:Rubinrot)を始めとするファンタジー三部作が映画化されたことでも有名になりましたね。このシリーズは日本でも東京創元社から『紅玉は終わりにして始まり』『青玉は光り輝く』『比類なき翠玉』という名で翻訳本が出ています。

さて、そんな彼女の初期の作品であるこの作品。完全なネタバレは避けますが、こういうストーリーになっています:

主人公は女性で、慎ましいながらもロマンスノベルとして成型を立てています。しかし親戚からは彼女の職業選択の事をよく思われていないせいで、事あるごとに周りの親戚や友人と比べては悪態をつかれるという肩身の狭い生活。さらに、引っ込み思案のため自分の書いているロマンスの世界とは違って出会いもない。

ある日、ついにそんな人生に嫌気がさした彼女は『最高にいかしてる、ゴージャスな自殺』をしようと高級ホテルを予約し、親戚友人一同に遺書を郵送する手配を整え、シャンパン片手に睡眠薬のボトルと女優もびっくりの自殺を図るもあえなく失敗。翌朝何事もなかったかのように普通に目を覚ました彼女を待ち受けていたのは、彼女の恨み事たっぷりの遺書を受け取った親戚知人からの冷たい眼差し・・・。どうする、主人公!

というお話です。この後実は完璧で幸せな生活を送っているように見えた友人の秘密や、素敵な男性との出会いなどを経て主人公はだんだん逞しく生きていくことを決意する、という展開を迎えます。私のお気に入りのシーンは遺書を受け取った関係者一同に(主人公の母の圧力で)主人公が謝罪ツアーを行う場面。なんとも言えないシュールさに、腹が捩れること間違いなし。

当時ZMPぐらいの語学力だった私でもなんとか読了できる程度に簡易なドイツ語の文章だったので、中級者には割合読みやすいんじゃないかと思います。コメディということもあって特殊な単語がでてこないのも読みやすい原因かもしれません。ドイツ語圏の(教科書とかじゃない)生きたドイツ語に触れたい!と言う方は軽めのラブコメにチャレンジするのもオススメですよ!
スポンサーサイト

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://keinemusikkeinleben.blog.fc2.com/tb.php/19-f0ddaa2e
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。